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まつい繡

線を繡っていく技法。
下絵の線に沿って片仮名の「ノ」の字になるように返し針によって刺し進む。
返し針の重ね工合によって線の太細ができる。

繡切り

比較的小さな文様や幅の狭い面を、布目の縦横に関係なく左右斜め縦横に繡い詰めていく技法。
例えば桜花や梅花を一渡しで繡う時、繡い下地に密着させて浮かないようにすることが肝要である。
線より太い幅の線状の図柄を斜めに繡い切るものを「片切り繡」と呼ぶ。

割り繡

技法的には「繡切り」の斜め刺し。
木の葉などの中心線で左右対称になっている図柄を左右別々に繡い、中心線に対してV字を重ねたように見える縫い方で、別名「おがみ繡」とも呼ばれる。

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刺し繡

一つの文様を、一段目は外側の針を揃えて、内側の針目は長短をつけて縫い、二段目は一段目の繡糸の間に割込み重ねつつ繡い進める。これを三段目、四段目と繰り返していく。
針足の長短、糸の細い太いで強弱をつけて文様の性質を表現していく技法。
平糸の場合は針の継ぎ目が目立たないように繡う。

割り刺し繡

木の葉のような対称模様を「割り繡」のように中心線に向って一渡りで繡い切るのではなく、「刺し繡」で外側より内側へと刺していく技法。

霧押え繡

地引された糸が繡生地から浮かないように細い糸で縫い、本繡の糸に対してやや斜めに掛けて押える技法。
押えの糸は目立たなくするため本繡と同じ糸を使用するが、時には光線を出すために色違いの糸を使用する事もある。
角度と押えの糸の太さに注意することが肝要である。

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